シングルアンプなので部品の点数はとても少なく 組み始めると完成まではあっという間です
はやる気持ちを抑え丁寧な作業をといつも心がけようと思っても 早く音が聞きたいと言う思いが先行し 見慣れた雑な配線に(汗
大げさなパーツを使っていないので 中身はスカスカです
当初 那須氏の回路を完全コピーと思いましたが 整流管の導入や手持ちのパーツの関係から かなり違った物になりました 誤配線があり今回も一発音出しとはなりませんでしたが シングルアンプと言うこともあり 間違えもすぐに発見 無事音が出ました
音の感想は.....「古くさっ!!」 よく言われる 暖かい音 優しい音と言う物でしょうか? オーディオ的な音ではありません 古い真空管ラジオっぽい 懐かし系の音です 駄耳の私でも この音ははっきりわかりました 整流管にしたことか NFBをかけていないせいか 回路の定数がバラバラなのか? 歪み率もかなり悪そうです
とりあえず音が出ましたので ここから各所を調整します
今回のアンプのネックは電源、出力ともトランスがとてもしょぼい事です トランスケースの関係から このケースに収まるトランスは大きな物が選択出来ず
春日無線変圧器のOUT-41-357を使用しました 本来はこの上のOUT-54B57を使う予定でしたが 少しだけサイズが合わず断念 OUT-41-357になりました 真空管7189Aを使うには とても もったいない状態ですがしかたありません OUT-41-357は1次重畳最大電流が20mA テスターで調べてみると明らかに 大幅にこれをオーバーしています そこでカーソード抵抗を調整変更です さらに オシロスコープにて波形を観察すると方チャンネルの動作がおかしい? 半田付けの不良を発見し修正 やはり駄耳の私にはオシロスコープは目で見て動作不良がわかるので助かります 結果 完成当初の音とは全く別物にかわりました 最初が泥水 変更後 真水に変わったそんな感じです
3結なのでNFBはなしでと思いましたが やはり少しは必要と感じ 視聴はもちろんオシロスコープ、歪み率計等を眺めながら 音がつまらなく鳴らない程度のNFBをかけました
100Hz
1KHz
10KHz
最大出力は2W弱 1W時の歪み率が3程度 波形は一般的シングルアンプの波形です 私の環境では十分な出力 オシロスコープの波形を見ても変な動作はしていません 高級パーツは使っていませんし個性的なパーツ使っていませんがこの音なら合格かと思います 今回初めてシャーシから作りましたが鉄枠シャーシはアルミの弁当箱と違いずっしり重く 多少は音に影響があるかもしれません 次はもっと綺麗にしっかり作ることが出来そうです
真空管アンプを作り始めた当初は 真空管は大きい方が 数が多い方がと思っていたのですが 最近はMT管を使ったアンプに魅力を感じるようになりました
実際 MT管のほうが新しく 小型な球で 古い大きな球よりも高性能だったりしますから 今回のアンプは3結にしたことで ソースは選びますが 大型の古典3極管とも張り合える良い感じに仕上がったと思います ただし これで終わりではなく 視聴しながら 各所まだまだ手を入れる箇所がありそうです
アンプ以前に ルームチューンや スピーカーを何とかしないとダメです これが一番の課題なのですが なかなかモチベーションが上がりません 安くて そこそこのサイズで移動セッティングが楽で 高能率な物が欲しいです(涙